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確信犯

 今、ネットで話題になっていることといえば、 マクドナルドCMがハイテンションすぎる件と、 ドミノピザのイケメンコンテストが中止になった件

 マクドナルドCMは既知外じみた子供のハイテンションぶりが面白がられ、ニコニコ動画でMAD動画が次々とアップされている。ドミノピザは個性的なイケメンが面白がられ2ちゃんねる主導で大量投票→コンテスト中止になった。

 一見、企業側からすれば予期せぬ事態に見える。でも、じつはどちらも確信犯なんじゃないだろうか。

 マクドナルドCMの演出は、おそらく「ニコニコ動画などで話題になるであろう」という前提であの過剰な演出をしたように思えてならない。
 これまでのアニメとのタイアップを取ったハッピーセットに比べると、スポンジボブはいかにもコンテンツとして弱い。しかもギミックは「しゃべる」だけ。子供も熱烈に欲しいとは思わないだろう。常識的な手法のCMだと、引きは弱いのだ。
 しかし、あの過剰すぎる演出がネットに取り上げられれば、子供は別にしても、それを見た親が気になる。ハッピーセットを購入するかどうかを決めるのは親。あのMAD動画を見てしまうと、ついつい「買ってみようかな」という気になってしまう親も出てくるだろう。すでにニコニコ動画では元のCMだけで、50万回以上視聴されている。

 ドミノピザも中止前提のコンテストだったのではないだろうか。ドミノピザの店舗は全国に170店舗以上ある。本当にベスト25を探すのであれば、(顔の好き好きは人それぞれだが)エントリーナンバー15以上のイケメンはいくらでもいただろう。しかも、あの投票方式が毎度のように田代砲の餌食となっているのを知らないはずはない。こういったトラブルになるのは予見できたはずだ。
 つまり、あのコンテストの趣旨は、ドミノピザのイケメンを選ぶことではなく、騒動を起こさせて露出を増やすことにあった。実際、ドミノピザの検索数は爆発的に増えている。企業イメージが低下するトラブルではないので、その中から「じゃあピザでも注文するか」という人間も出てくるはずだ。

 もちろん、裏を取っていないので、どちらも私の邪推である。ただ、この種のネット上でのトラブルを巻き込んだCMプランニングが、これから増えていきそうな気がする。

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