嫌悪感
競輪選手の長塚智広が茨城県知事選挙に正式に立候補することになった。
今回の茨城県知事選は、保守分裂選挙になるそうで、もし民主党の推薦が取れれば、史上最年少(30歳)の知事誕生の可能性もある。
長塚のホームページを見てみた。
私は少しだけ嫌悪感をおぼえた。
【立候補の経緯】(抜粋・太字は筆者)
私は、茨城県取手市に生まれ、県立取手第一高校を卒業後、プロの自転車選手としてレースに出場するとともに、茨城県民の皆様の御支援をいただきながら自転車競技に取り組んでまいりました。
チームスプリントというトラック競技において、シドニーワールドカップで金メダルを、アテネオリンピックで銀メダルを獲得いたしましたが、これも、ひとえに茨城県民の皆様の御支援・御声援のおかげであり、ここに厚く御礼申し上げます。
3回目のオリンピック出場となった昨年の北京オリンピックを終え、自転車競技者としての活動に一区切りが着いたところで、これまでの人生でお世話になってきた茨城県に対し、自分は何をできるだろうかと、真剣に、必死に考えました。
【プロフィール】(抜粋・太字は筆者)
1998年 プロの自転車選手としてスタート
2000年 シドニー五輪/自転車競技チームスプリント5位
2004年 アテネ五輪/自転車競技チームスプリント銀メダル
2008年 北京五輪/自転車競技チームスプリント6位
プロの自転車選手? 自転車競技者? なんで「競輪」「競輪選手」という単語を一文字も使わないのだろう? オリンピックを含めているので「自転車競技者」としたのかもしれないが、それでもプロフィールに「地元の取手競輪場でデビュー」や、「地元の取手競輪場で記念レースを優勝」と入れてほしかった。
長塚は誰が何と言おうと競輪選手である。生活の糧も大部分は競輪から得ていたはずだ。競輪選手は「プロの自転車選手」であるが、競輪を知らない人にとっては「プロの自転車選手」イコール「競輪選手」にはなりずらい。ロードレースに出ているような、自転車選手を想像するのではないだろうか。
たしかに選挙民のなかには、「競輪」という単語を毛嫌いする人は多い。それゆえの作戦なのかもしれない。でも、競輪場で長塚の車券を買い、応援し、罵声を浴びせてきた者としては、「競輪」の文字がひとつも出てこないこのホームページには嫌悪感をおぼえる。そして、競輪選手が、「競輪」という単語を使わないことに、少し悲しくなった。
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