レトリック
想像以上の額になった住民税の通知がやってきました。周囲のフリーランスの間で話題になっていたので、それなりに覚悟はしていたのですが、まさかここまでの金額とは……。
しかも驚いたのは、住民税が上がれば、住民税額を基本に算出される健康保険料も必然的に上がる仕組みになっていること。これに年金やその他もろもろの税金を払うと、全収入の4割弱を国や地方自治体に払っている計算になるわけだ。年貢四割って、一揆が起きるレベルだぞ。公営ギャンブルのテラ銭よりヒドいじゃん。
よくもまぁ、「住民税は倍になっても、所得税は半分になるので同じことです」なんてレトリックを、恥ずかしげもなく使えたものだなと呆れてしまう。自営業者の所得税が半額になるのは来年から。しかも恒久的に実施されるといわれていた定率減税は廃止。これを増税といわずして、何っていうんだよ。
個人的な話になるが、ギャンブルライターなんて、ディープインパクトの引退で仕事が減っているんだから、来年の確定申告で所得税が5%になっても「同じこと」じゃないんだけど。
あまりにも腹がたったので税務署に電話したら、
「同じような電話を毎日何十本も受けています。すいません、現場ではどうしようもありません。もし払えないのでしたら、分割でも何でも対応いたしますから」
税務署員の言葉を聞いていると、何だか可哀想になってきた。今、全国各地の税務署が社会保険庁状態になっているらしい。いや、電話を受けるバイトを雇えないのだから、社会保険庁以上か。
結局、アタマの悪い官僚が、「これくらいなら、波風を立たずに国民を引っ掛けられるだろう」と考えてテキトーなレトリックを使うから、国民も混乱するし、現場も困るわけじゃない。素直に「実質は増税です」って発表すりゃあいいのに。
言葉は、言いにくいことほどキチンと言わなきゃ伝わらない。
どこのバカか知らないが覚えておけ!
以上、増税への腹いせでした。
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コメント
これ、俺みたいなワープアにとっては
キツいだけなんだよなあ。
収入がないから所得税減税ったって
なんの意味もないしね。
いや、まだ住民税の払い込み用紙、
来てないのよ…
投稿: 鬼 | 2007年6月19日 (火) 20時30分
年金相談のバイトが熱いらしい。
仕事柄、手配だけでなく相談もできるけど。
消え年金、でも従業員から徴収して
社保に収めてない会社も少なくない
と思うが・・・
投稿: 手配師 | 2007年6月20日 (水) 02時08分
>鬼さま
覚悟しておいても、届くとやっぱり腹が立つよ。最後に切った穴馬が突っ込んでくるのなんかよりもはるかに。
>手配師さま
結局そういう場合、社会保険庁はどう扱うんだろうね? 給与明細からは社会保険料が引かれているので、払ったコトの証明になるわけだし。ある情報筋によると、大ゴネ得大会がはじまるのがほぼ確実という噂も。
投稿: 姫園 | 2007年6月21日 (木) 19時11分