サーッ サーッ!
ということで、世界卓球。〝サーッ〟は無意識の叫び声のはずなんだが、どうも最近の福原には意識している節がある。おそらく広告代理店と「1試合○回以上〝サーッ〟を叫ぶこと」という契約を結んでいるのではないでしょうか。
福原は目がイイ。サーブを打つ前。息を止めた一瞬。黒目が大きい幼い目に、殺気が宿る。あれは自己を極めようというアスリートの瞳ではない。相手を殺る。それだけを考えた勝負師の目だ。
卓球の詳しい技術論は知らない。でも勝負師の目だけはわかる。一昨年のオリンピックでの言動以降(詳しくは私の過去のblogを参照)注目をしていたが、ついにホンモノになった。勝負師・福原愛。彼女の目はまだまだ鋭く光る。
最近、観戦したスポーツで、福原と同じ目をした人がいる。ボウリングの姫路麗だ。彼女はいまだタイトルを獲得したことがない、28歳の女性ボウラー。しかし昨年末、ボウリング界でもっとも権威のある「全日本女子プロボウリング選手権」の決勝に残った。
相手は大ベテランの時本美津子。6フレーム目まで時本がワンマーク差でリードするが、7フレーム目でスプリットになり、姫路が追いついた。
「ここでストライクが取れれば勝てる!」
姫路は勝負を焦った。それまでの勝負師の目が、急に泳いだ。ボールをリリースすると、ヘッドピンに厚めにブツかる。7・10番ピンが残る、ビッグ2のスプリットになった。
世界卓球が視聴率的に成功かどうかは知らない。ボウリングなんて地上波の中継すらほとんどない。でも、そこには引きつけるものが必ずある。サッカーや野球だけでなく、マイナースポーツにも注目してみてください。
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